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人から助けてもらえる能力

2007年2月20日

歯科医院「開業&経営」専門サポート税理士・会計事務所の全国ネット

以前、『日経MJ』の紙面に、

“シャネル日本法人社長のリシャール・コラス氏”

のインタビューが掲載されていました。

記事によりますと、シャネル日本法人は、昨年度は年商700億円を
達成し、中長期目標として表明していた年商1,000円億円の達成
に向けて、時計、宝飾やCRMの強化を進められるそうです。

早いもので、コラス氏が現職に就いてから10年以上も経っているん
ですね。

奥様は日本人ですし、大の親日家としても、有名な方ですよね!

さて、コラス氏が成し遂げた仕事のひとつに、

『シャネル銀座ビルディング』

の建設が挙げられます。

今回は、『シャネル銀座ビルディング』の

“玄関脇のプレート”

に込められた、

“コラス氏の想い”

をご紹介します。

なぜなら、その想いにこそ、シャネルが年商700億円を達成できる
秘密が隠されているような気がするからです。


『シャネル銀座ビルディング』の建設工事を請け負った、大成建設の
社員も招かれた、竣工パーティー会場での挨拶でコラス氏は・・・


『実は、建築に携わってくれた全ての人の名前を刻んだプレートを
通りの石畳にはめ込む予定です。』


『それはシャネルからみなさんへの“尊敬”と“感謝”の気持ちです。』


と語り、それを受けて大成建設の葉山社長が・・・


「コラス社長が、作業員“ひとりひとりに”励ましのお声がけをしてくだ
さった。それが私たちにとって何よりの労いであり、現場監督・作業
員が一丸となって、この難しい仕事をやり遂げる起爆剤となりました。」


と応えると、同時に会場内は大きな拍手と歓声ともつかないどよめき
の声があがったそうです。(大成建設HPより)


とあるインタビューでコラス氏は、140日以上、自ら工事現場に足を
運ばれた話をされています。


『夜、命綱をつけて、とび職の若い人と狭い足場を歩きました。
4、5回で慣れましたよ。そのうち僕専用のヘルメットを用意して
くれるようになって、うれしかったですね。』


『完成後、玄関脇に工事にかかわった全員の名前を刻んだプレートを
 つけました。1人も忘れないようにね!』


“本当にいいものをつくりたい!”


そのコラス氏の想いが、直に触れ合うことで、現場の工事関係者に
伝わり、そして、その想いがカタチとなって、本当にいいものが生まれ
ていく・・・。


“シャネルの社長がわざわざ工事現場に出向いてくれ、声をかけて
 くれた!”


“ただの形式上の訪問ではなく、140日間も、そしてマイヘルメットが
 用意されるほど熱心に!”


それが、どれほど工事関係者の励みになったことでしょうか。


自社ビルに、自社の社員の名前を刻むことはあるかもしれませんが、
“工事に関わった人たちの名前”を刻んでいるビルは、他にあるので
しょうか?


工事を請け負ってくれた会社の社長に頭を下げる人はいても、“現場
の作業員ひとりひとりを大切にしてくれる依頼主”は、どれほどいるの
でしょうか?


大成建設の波多江祐輔作業所長は・・・

「安全・品質・工期、これら全て当たり前の世界にいて、このビルに
対するシャネルのリシャール・コラス社長のこだわり、思い入れに
接することができたのは私や部下にとっても最高の経験です。」

と、後に語っていらっしゃいます。(大成建設HPより)


日頃、なかなかスポットが当たらない、現場の作業員にとって、玄関
脇に、自分たち全員の名前を一人残らず刻んでくれた嬉しさは、ひと
しおだったのではないでしょうか。


この話が、週刊文春のコラムに掲載されたり、大成建設のホームペ
ージに紹介されている点からも、コラス氏の粋な計らいが、どれほど
現場の関係者にとって、嬉しいことだったのかが伝わってきます。


☆大成建設のホームページ
    ↓
http://www.taisei.co.jp/about_us/torikumi/library/column/tachi/2004/1223.html



『シャネル銀座ビルディング』の壁面に自分の名前が刻まれるなんて、
 その場限りではなく、一生の“誇り”となりますよね!


本当に人をヤル気にさせるために大切なことは、お給料でも肩書き
でもなく、こういう粋な気遣いなのでしょうね。


ちなみにプレートに刻まれた方の総数は、2,500名です!!


“ここにあげられた2,500名は、2003年2月1日に着工し、2004
年11月16日に施工した、『シャネル銀座ビル』の建設に誇りをもって
従事した”


という、メッセージと共に、正面玄関の左脇に、2,500名の皆様の
会社名とお名前が、一人ずつ、ずらっと刻まれています。


そのようなコラス氏の姿勢、そしてシャネルの姿勢は、ビルに限らず
製品にも同じなのでしょう。


シャネルのブランドに傷をつけないような製品を生み出していくには、
優秀な職人が必要です。


その優秀な職人を確保し続けていくには、職人ひとりひとりを大切に
し、そして職人と直にふれあうこと!


だからこそ、本当にいい物が生まれ続けていくのでしょう。


シャネルというブランド名や、コラス氏が社長という地位にあぐらを
かいたままでは、年商700億円なんて達成できなかったのでは?


人がひとりで出来ることには限界があります。


それは、たとえ大企業の社長といえども同じことです。



女性下着メーカーとして、快進撃を続けるピーチジョンの
野口美佳社長が、著書『男前経営論』の中で・・・


“人から助けてもらえる能力”


について書かれていたのが印象的でした。


“誰かに助けてもらえるか”

“助けてくれる人が周りにいるかどうか”


そして、それは・・・


“上からだけではなく、下からも支えてもらえているかどうか”


社長はいうまでもなく、アーティストでも、スポーツ選手でも、政治家
でも、作家でも、


“人から助けてもらえる能力”がないと絶対に大きくなれない!


と書かれています。


35年前に、あるフランス人の学生が日本を1人で訪れ、40日間を
過ごしました。


初めは、エールフランスの機長であった、父の会社の日本人客室
乗務員から、神戸の実家や東京の知人を、ホームステイ先として
紹介を受けたそうです。


そして、そこで出逢った人々から、次々に宿泊先を紹介してもらい
日本人の善意のリレーと、彼の身ぶりとスマイルだけの40日間
でしたが、なんと彼は、自費では1泊もしなかったそうです!


これがキッカケで、その彼は、大学では日本語を学び、年に4回は
日本各地を1人で旅するまでに!


彼が日本に住みたい一心で探した働き先が、初めは全く関心がな
かったというファッション業界だったそうです。


その彼とは、いまやシャネル日本法人の社長となった、


“リシャールコラス氏”


です。


今のコラス氏が、今のシャネルがあるのは、その時のたくさんの
“日本人の善意”のおかげかもしれませんね。


もしかしたら、コラス氏は、


“人から助けてもらえる能力”


を先天的に持ち合わせていたのかもしれません。


でも、彼の素晴らしいところは、社長となった今でも、


“人から助けてもらえる能力”


を失っていないことです!


もし、コラス氏が社長という地位におごっていたとしたら、年商700
億円を達成し、1,000億を目指すといいきれるほどの、日本での
成功はあったのでしょうか。


大きくなるための絶対条件である・・・


“人から助けてもらえる能力”


そしてそれは・・・


“上からだけではなく、下からも支えてもらえているかどうか”


先生の医院も、スタッフの皆さんは言うまでもなく、技工所の皆さん、
関連企業の皆さん、その他にも、大勢の皆さんに支えられて成り立
っていますよね!


“本当にいい診療を提供していくために”


いつも先生や先生の医院を支えてくれている皆さんと、コラス氏の
ように、


『きちんとコミュニケーションを取っていらっしゃいますか?』

『きちんと先生の想いを伝えられていますか?』


コラス氏の姿勢を見習いたいものですね!


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